沖縄基地の目的

今月26日宮古島奄美大島にそれぞれ380人、550人規模の警備部隊を新設すると発表された。島嶼防衛といえば聞こえは良いが本当の目的は沖縄の基地反対運動の弾圧である。

住民投票を否決した石垣市陸上自衛隊500~600人も同様であるが離島にミサイル部隊を置く理由などなく警備部隊に至っては何を警備するのか。もし中国が攻めてきたとしても数百人の自衛隊で何を防衛するのか。沖縄県民の意志を無視した国益を守るためである。たとえ数百人規模の軍隊でも無防備な庶民にとっては脅威となる。

自衛隊法3条には自衛隊の目的が書いてあるが国の安全や平和、独立を守るとは書いてあるが一般庶民のそれを守るとは書かれていない。代わりに公共の秩序を維持するとあるが自衛隊という暴力によって守られるのは権力者にとって都合がいい秩序だけだろう。

沖縄の県民投票が圧倒的多数で辺野古基地埋め立て反対を示したにも関わらず政府や経団連辺野古以外の選択肢はないので住民に「納得」してもらうしかないとのたまう。沖縄県民の決意は権力や金の力でなんとでもなるという考えなのだ。

憲法違反の駐留軍用地特別法によって辺野古に基地を作ることに反対する場合実力行使が必要になるが、沖縄県民の権力に対する正当な闘争に内乱というレッテルを張り自衛隊を治安出動させるために沖縄島嶼部に警備部隊を置くのである。

沖縄県民の反基地運動を本土の人間が傍観するならそのツケは日本社会全体で払うことになる。