「貧困の基本形態」ポーガム

貧困とは「貧しいだけでそれ以外の何ものでもない」というジンメルとポーガムの定義は南欧において矛盾しているだろう。

依存を経験する人々は親としてのアイデンティティや、相互扶助によって自らの挫折を埋め合わせようとし、これは統合された貧困が降格する貧困のスティグマを逃れている過程だとされる。

しかし例えばポルトガルのような貧困率が高い国において貧困の原因とみなされるのは「個人」の怠惰なのである。

ポーガムは貧困知覚におけるナショナルな特性の影響を特権化しすぎていると思われる。