日本とフランスの「対立」

AFPなどの報道によるとフランスでJOC会長竹田恒和の訴訟手続きが開始されたという。東京五輪の誘致に関する汚職疑惑が数年前からささやかれていたが今立件されたのはやはり日産のカルロスゴーンに対する日本側の対応への報復と考えられる。

汚職疑惑自体が数年前からフランスで報道されていたことを考えると時系列的には先であるカルロスゴーンの逮捕の方が日本政府側の報復だった可能性がある〈自分はこちらだと思うが〉。カルロスゴーンと竹田恒和で人質交換というわけである。

日欧EPAによって関税がほぼ100%撤廃されるのが2月1日からであるが、その前に双方膿を出し切りたかったのだろう。今回のような人質交渉が発生しないよう、今後は司法の分野でも心置きなく連携を深められるということだ。

グローバリズム批判は今回の日産・経産省のようなナショナリズムを生み出すが、その不確実性への国際的な規制を通じてグローバリズムはより完成されるだろう。