規範化の結果

規範化は時間的秩序による抑圧であるが生活空間の拡張が行われた結果でもある。

規範化の表出経路に関係なく社会の流動化は時間的な秩序によって制御できるようなものではない。

時間的な秩序そのものが旧社会の発展の総体として捉えられず取捨選択を行い現実の社会に空間として表出される以上は時間的秩序の中の無秩序は規範化によって再導入され社会的物量の無秩序をさらに促進するだろう。

生活空間の総体的な制御不能な拡大の中で社会や個人が結びつくためには社会の圧倒的な物量を巨大な無意識の時間の質なつながりに転化し無化する必要がある。

とはいえ欲望ではなく享楽で動機づけされた社会に無意識の時間への欲望が残っているとは思えないので無意識以前の物自体を把握する唯物論を身に着けるしかないないだろう。